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自分と向き合うヒント

夫婦の悩みを「考える」に変える

悩む時の思考と心の状態

悩む時の思考

感情に支配される考え方となり過度に期待したり過度に被害的に捉えたりするので、思考が歪みやすく正確に物事を捉えられないバイアスに支配されやすくなる。
悩んでいる時は感情に支配されてしまうために、ぐるぐると同じところに戻り論理が積み上がっていかなくなる。

悩む思考とき妄想分裂ポジションにいる

自分にとって思い通りにならない状況に直面したとき,その不快さをすべて相手の非とみなし,怒りや攻撃を爆発させる。
溜め込んだものを発散し解消はできるが人として成熟していかない。

考える時の思考と心の状態

考える時の思考

事実を集めたり検証したり批判的に考えたりするときの思考で時間はかかるが論理を積みあげていくので合理的である。
同じようなことを考えているようでも一歩先に進むために俯瞰的に捉えている。

考える思考のとき抑うつポジションにいる

自分と他者との区別ができているので相手が怒っているのは,自分が悪いことをしたからだと理解でき罪悪感や自己反省ができる。そこからさらに相手に対する思いやりや良心といったものも抱くことができる。

「悩む」「考える」を行き来しながら人は成長していく

夫婦関係において
自分の思い通りにならないのは、夫のせいだ(妻のせいだ)と怒る(イライラする)ということはよくあると思います。だけどそれは一時的な発散にしかなりません。それなのにずっと繰り返していませんか?
その場合「悩む思考」にずっと居続けてしまっています。

そこから「考える思考」に移行して、起きている事象を俯瞰的に見ることや自分自身にも非があったのかもしれないと内省を深めていく必要があります。そうやって自分が成長していくことで夫婦問題の解決策が見えてくるのです。

ただし、自分の非を認めることは,どんな人にとっても一番いやなことです。自分の非を受け入れるよりも反論したり弁解したりしたくなるものです。場合によっては怒り出すなんてこともあるでしょう。

自分の非を受け入れるということは、こころの痛みを体験することになるので、できれば避けたいのです。

そういったことも含めて、どんな自分をも受け入れていく強さを身につけていくと相手にも良いとことも悪いところもどちらもあって当然なのだということが腹の底からわかります。

今までは頭の中で「夫(妻)にはいいところも悪いところもあるのは理解している」と思ってるだけだったということがわかるのです。

悩む思考に居続けるのではなく考える思考へ意識的に切り替えること

考える思考の時は、一人の時間が必要になります。物思いに耽る時間は頭の中が整理されたり、浮かんでくる感情や思いを客観的に見ていく時間です。瞑想やマインドフルネスに近い(同じ)かもしれません。
そういった時間があるから人として成熟していくのです。

いつも発散ばかりしているようなら、一人の時間を作って自分の心のうちを見ていくのもいいかもしれません。